ヨーロッパ旅行を計画していると、必ずと言っていいほど目にする航空会社が「ライアンエアー(Ryanair)」です。
「航空券が驚くほど安い」
「追加料金が多い」
「鬼畜LCCと呼ばれている」
など、さまざまな評判がありますが、実際はどのような航空会社なのでしょうか。
今回はライアンエアーの歴史や特徴、実際に搭乗した感想、利用する際の注意点まで、初心者にも分かりやすく解説します。
ライアンエアーとはどんな航空会社なのか

ライアンエアーは1984年にアイルランドで設立された格安航空会社(LCC)です。
設立当初は小規模な航空会社でしたが、1990年代に格安航空会社として経営方針を大きく転換しました。
その際に参考にしたのが、アメリカのLCCであるサウスウエスト航空です。
「必要最低限のサービスだけを提供し、その代わり航空券を徹底的に安くする。」
この考え方をヨーロッパで徹底した結果、現在では欧州最大級の航空会社へと成長しました。
現在ではヨーロッパ各国に数百もの路線を展開し、多くの旅行者が利用しています。
旅行だけでなく、ビジネス利用や留学生、現地で生活する人々の移動手段としても欠かせない存在となっています。
なぜここまで安いのか
ライアンエアー最大の魅力は、何と言っても価格です。
例えばこんな価格で飛行機に乗れます。
- ストックホルム→パリ:約4,800円
- ローマ→マルタ:約4,800円
という、日本国内線よりも圧倒的に安い価格で搭乗できます。
もちろん、魔法のように安くなっているわけではありません。
ライアンエアーでは、航空券を安く販売する代わりに、あらゆるコストを削減しています。
例えば、
- 座席指定は有料
- 預け荷物は有料
- 機内食・飲み物は有料
- 優先搭乗も有料
- Wi-Fiなし
- USB充電なし
- リクライニングなし
というように、「必要な人だけがお金を払う」という仕組みになっています。
そのため、荷物が少なく、短距離移動が中心の旅行者であれば、驚くほど安く移動できます。
オンラインチェックインは絶対に忘れてはいけない
ライアンエアーを利用するうえで最も重要なのが、オンラインチェックインです。
これは超重要です。
ライアンエアーでは、オンラインチェックインを済ませずに空港へ向かうと、高額な追加料金が発生します。
- オンラインチェックインを忘れると55ユーロの追加料金
- 路線によっては紙の搭乗券が必要になる場合もある
- モバイル搭乗券が利用できるか事前確認が必要
「受付開始後すぐにオンラインチェックインを済ませておく」というのはライアンエアーの基本です。
ライアンエアーでは、「ルールを知らなかった」は通用しません。
利用前には必ず公式サイトやアプリで搭乗条件を確認しておきましょう。
荷物のルールも非常に厳しい
ライアンエアーでは荷物にも厳しいルールがあります。
最安運賃では、小さなバッグ1個のみが無料対象です。
大きな荷物や預け荷物は追加料金となり、サイズオーバーが搭乗口で判明すると、高額な追加料金を請求される場合があります。
一方で、荷物検査の厳しさは空港によって多少異なり、「ほとんど確認されない日もあれば、全員の荷物を測る日もある」ということで、運的な要素も強いです。
そのため、「今回は大丈夫だったから次も大丈夫」と考えず、規定サイズを守ることが重要です。
機内サービスは最低限

ライアンエアーの機内は、とにかくシンプルです。
- USB充電設備なし
- Wi-Fiなし
- リクライニングなし
- 安全のしおりはシール
- 機内販売はQRコードで注文
など、徹底したコスト削減をしています。
シートが壊れていることもありますが短距離路線であれば、それほど不便には感じないでしょう。
郊外空港を利用することが多い
ライアンエアーは、都市中心部ではなく郊外の空港を利用するケースが多くあります。
今回の動画でも、パリではシャルル・ド・ゴール空港ではなく、約70km離れたボーヴェ空港を利用していました。
そのため、
「航空券は安いが、市内までの移動費と時間がかかる」
という点は必ず考慮する必要があります。
ボーヴェ空港からパリの市街地まではバスで約1時間20分で、料金は片道4000円ほどします。つまり往復であれば8000円追加されることになりますので航空券だけで判断するのではなく、
- 空港から市内までの交通費
- 移動時間
- 到着時間
まで含めて比較することが大切です。
実際に利用した感想
ライアンエアーの利用者の感想は完全に2つに分かれます。
- サービスは最低限
- 荷物ルールは厳しい
- 足元は狭い
といったデメリットは誰もが認めるところですが、それ以上に、「この価格でヨーロッパ中を自由に移動できる」というメリットは大きいです。
また、ヨーロッパではフルサービスキャリアでも短距離路線ではサービスが簡素なことが多いため、「短距離移動ならライアンエアーで十分」という考え方もあります。
その一方で、厳しい重量規制などで法外な違約金を取られた人などは不満をぶちまけまくっています。
まとめ
ライアンエアーは、「安い代わりにサービスを削る」のではなく、「不要なサービスを利用者自身が選択できる航空会社」です。
オンラインチェックインや荷物ルールなど、独自のルールを理解して利用すれば、数千円という価格でヨーロッパ各地を移動できる非常に魅力的な航空会社と言えるでしょう。
一方で、ルールを知らずに利用すると追加料金が発生し、「安かったはずが結果的に高くついた」というケースも少なくありません。
ヨーロッパ旅行では、ライアンエアーは非常に心強い移動手段です。航空券の価格だけでなく、利用する空港や市内までのアクセス、荷物条件なども事前に確認し、自分の旅行スタイルに合っているかを見極めることで、その魅力を最大限に活用できるでしょう。
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