本記事はYouTube動画「【絶対に買ってはいけない】スーツケース5選!後悔しない選び方」を基に、初心者にも分かりやすく要点を整理し、具体例と数字を添えて深掘りしたものです。
まずは結論
- 静音キャスター搭載という文言だけで選ぶのは危険。実測データやメーカーの姿勢まで確認すること。
- レビュー点数やランキング上位はあなたの用途に合う保証にならない。目的を先に決めて選ぶこと。
- 15年以上前の中古や旧モデルは重量・キャスター・素材・ロック規格の面で現行品に劣る可能性が極めて高い。
- メーカー情報が曖昧な激安モデルは、実測重量詐称やジッパー強度不足、保証不履行などのリスクが大きい。
- 多機能てんこ盛りは必ずしも快適につながらない。旅の過ごし方と矛盾する機能はないかを確認すること。
この5つを避け、あなたの旅や出張スタイルに合う一台を選ぶだけで、移動ストレスは大幅に減り、旅の満足度が上がります。
買ってはいけない1:静音キャスター搭載の文言だけで選ぶ

静音キャスター搭載は価格帯や品質に関係なく広く使われる抽象的な表現です。
同じ「静音」でも実際の静かさも走行感もメーカーにより大きく差があります。
具体例
- 世界一静かなキャスターをうたう事例では、第三者機関と比較測定を実施し、複数社と数値比較した結果を公開している。こうしたデータ裏付けがあると信頼性は高まる。
- 一方で、1万円以下の格安品にも「静音」とだけ記載があり、どのメーカーのキャスターか不明、比較データもなしというケースがある。実際に届くと騒音が大きい例もある。
価格目安と期待値
- 約2万5000円以上の帯では、静粛性や走行感に強いこだわりのあるモデルが増える。
- 約1万5000〜2万円帯でも、メジャーブランドの静音キャスター採用機なら格安帯よりは静かになりやすいが、素材や全体品質はダウンしやすい。
判断ポイント
- キャスター供給元は明記されているか
- 第三者比較や社内測定などの数値データはあるか
- メーカーが静音や走行快適性にどこまで投資・設計思想を持っているか
買ってはいけない2:レビュー高評価やランキング上位だけで選ぶ
レビューは「その人の用途」に最適だったかどうかの評価です。あなたの用途に一致しないとミスマッチが起きます。
ミスマッチの典型
- 出張でPCを素早く出したいのに、フロントオープン非搭載モデルを選んでしまい現地で不満。
- 静音性を重視したいのに、人気の安価モデルはキャスター音が大きくストレスに。
- 逆に、荷物最優先で安さ重視なら、拡張機能や内装の縫製品質が高い安価モデルは満足度が高くなる。
先に決めるべき用途
- 長く使える相棒を「多少高くても」選ぶのか
- 予算優先で「収納量と価格」を最重視するのか
- 見た目・インテリア性を重視するのか
- 出張でPCや書類の出し入れ頻度が高いのか
買ってはいけない3:15年以上前の旧モデル・中古
ここ10〜15年でスーツケースは劇的に進化しました。具体的には以下の通りです。
- 同じおおよそ98L級でも、15年前のモデルは約6.0kg、現行は約4.4kgと、約1.6kg軽い。
- 航空会社の受託手荷物上限が20kgの場合、1.6kgの空きはお土産や予備衣類の自由度に直結する。
- キャスターは昔の360度回転謳いでも回転が硬く、現行の安価帯の方が滑らかということもある。
- 外装は旧素材だと傷がつきやすく、割れやすい。
- 2001年以前の製品はTSAロック非対応の可能性があり、現代利用に不向き。
中古で「当時の高級ブランドだから」と手を出すより、今の1万円台の新製品の方が総合性能で勝ることが多いのが現状です。
買ってはいけない4:メーカー情報が曖昧な超激安モデル
アマゾンなどで販売されている、メーカーの情報が分からないモデルは要注意です。
以下のようなリスクがあります。
- 実測重量が仕様と違う
- ジッパーが弱く、開閉部以外から裂ける
- ロックがゆるく、輸送中に開く
- 1回の国内旅行で破損
- 保証は1年とあるが、海外窓口で連絡がつかない
このようなリスクを避けるためにも、公式サイトがあるかを検索したり、会社の沿革や修理フローのチェック、販売会社の思いやコンセプトが明確かどうかを確認してから購入しましょう。
買ってはいけない5:多機能すぎるモデル
多能モデルは魅力的ですが、旅の自由度をかえって狭める場合があります。
- ドリンクホルダーがあるため、ついテイクアウト前提の行動になり、現地カフェ滞在の楽しみが減る。
- スマホスタンドで動画視聴に流れ、空港や街の観察や発見が減る。
- トップオープンがパンパンで、偶然の出会いで買いたい雑貨を諦める。
無印良品やハイエンドブランドの一部は、あえて機能を最小化し「これでいい」を目指しています。。
シンプル設計は旅の偶然性や自由度を損ねにくいメリットもあるのです。
買ってはいけないスーツケース比較早見表
判断軸 | 買ってはいけない例 | 良い例 |
---|---|---|
キャスター | 正音表記のみで根拠データなし | 比較測定の数値や供給元が明記 |
レビュー依存 | 星だけで判断 | 自分の用途を決め用途一致レビューを精読 |
モデル年式 | 15年以上前の中古 | 現行モデルや近年モデル |
メーカー情報 | 公式サイトや修理窓口不明 | 会社沿革、修理手順、国内サポート明確 |
機能量 | 多能過多で行動を縛る | 必要機能に絞ったシンプル設計 |
まとめ
スーツケース選びは、他人の高評価や広告文句に寄りかかるほど失敗しやすくなります。
静音キャスターという抽象表現、ランキングの数字、古い年式の魅力的な価格、メーカー不明の激安、多機能の誘惑。これらはすべて、あなたの旅の目的が主語になっていないと罠になります。
次の5つだけは避けてください。
- 文言だけの正音キャスター頼み
- レビュー点数や売れ筋ランキング依存
- 15年以上前の旧モデル・中古
- メーカー情報が曖昧な激安品
- 多機能すぎて行動を縛るモデル
そのうえで、自分の旅や出張の目的、優先順位、予算、メーカーの姿勢とデータを照らし合わせて選べば、移動のストレスは目に見えて減ります。旅先の一歩一歩が軽く、静かで、自由になる一台を見つけてください。
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