この記事は、YouTube動画「ソフィア33歳ひとり旅🇧🇬ヨーグルト以外知らないブルガリア【ヨーロッパ#49】」をもとに執筆しています。
2022年11月、33歳のひとり旅人がブルガリアの首都ソフィアを3泊4日で訪れ、その街を自分の足で歩き、見て、食べて感じたことを記録した映像。その体験をもとに、旅の実際の空気を伝えながら整理しました。
結論:ソフィアは「住むには快適、旅するには静かな満足がある街」

派手な観光都市ではありませんが、ソフィアには穏やかな魅力があります。
古代ローマ時代の遺跡が街の地下に眠り、通りには温泉水が湧き出す蛇口があり、夜になるとライトアップされた通りが輝き出す。
「ブルガリア=ヨーグルト」のイメージを超えて、実際に歩いてみると、“暮らすように旅する”という言葉がぴったりの都市でした。
到着とホテルの第一印象
旅の始まりは、バスターミナルから宿まで歩くところから。
ソフィアの空気は冷たく、11月の夕方には気温8度ほど。街は静かで、車の音と遠くのトラムのベルが響く。
宿に選んだのは「ベストウエスタン ターミナスホテル」。スーペリアダブルルームの部屋は広く、清潔で、バスルームも快適。
1泊8000円ちょっとでこのクオリティなら十分満足できる内容でした。
部屋のデスクは作業がしやすく、無料のコーヒーとWi-Fi完備。旅の合間に動画編集や日記を書きたい人にもぴったりです。
1日目の夜:静かな街で出会った柔らかい豚グリル
夜、宿の近くにあるGoogleマップ高評価のレストランへ。
メニューはまるで魔法書のように分厚く、迷っていると店員が「おすすめ」を指差してくれました。
やってきた料理は、細長い皿に盛られた豚のグリル。
外はカリッと香ばしく、中はジューシーで柔らかい。甘辛いケチャップソースに、ローズマリーの香りが漂うポテト、そしてキャベツの浅漬け。
見た目はボリューミーなのに、味は驚くほど上品。
旅の初日、冷えた身体を温めてくれるような一皿でした。
2日目:ソフィアを歩く。温泉と遺跡と、教会の街
翌朝、ホテルの朝食を軽く済ませ、ソフィア中心部を徒歩で散策。
バスターミナルの北側から中心部まではゆるやかな坂道が続き、道の両脇にはレトロなトラムが走っています。
最初に訪れたのは「ウィメンズマーケット」。
細長い市場の通りに野菜、果物、チーズ、蜂蜜などが並び、地元の人々が談笑しながら買い物をする光景はまさに“ソフィアの日常”でした。
少し歩くと、街の中心には異なる宗教の建築が隣り合っています。
ユダヤ教の「シナゴーグ」、イスラム教の「バニャ・バシ・モスク」、そしてキリスト教の教会。
宗教が複雑に交わりながら共存していることを、建物の配置そのものが物語っていました。
モスクのすぐ隣には、かつて公衆浴場だった「歴史博物館」があります。
実はブルガリアは“温泉大国”。
館の外には温泉水が湧き出す蛇口があり、人々がペットボトルを手に次々と水を汲みに訪れています。
手で触れると、ほんのり熱く、まろやかな香り。
「飲める温泉」として親しまれており、確かに少し甘みを感じる不思議な味でした。
旅人はその温泉に触れながら「足湯でも作れば最高の観光地になるのに」と呟きます。
その後、議会や政府庁舎、ナショナルギャラリーなど立派な建物を眺めながら、古代ローマ時代の遺跡「セルディカ遺跡」へ。
透明なドームの下に保存された遺構が、現代都市の地下に広がっている光景は、まるで時間が重なって見えるようでした。
街の名前の由来になった「聖ソフィア教会」、金色の玉ねぎ型ドームを持つ「ロシア教会」、そして圧巻の「アレクサンドル・ネフスキー大聖堂」。
無料で入場できる内部は、天井の高さと光の差し込み方が美しく、荘厳な空気が漂っていました。
夕方にはヨーロッパらしい公園「シティガーデン」で一休み。
クリスマスマーケットの準備が進んでおり、木の小屋と屋台が並び始めていました。
夜のソフィア:ワインとヨーグルトの幸せな時間
日が暮れると、街の中心ヴィトシャ通りがライトアップされ、石畳に光が反射して幻想的な雰囲気になります。
旅人が訪れたのはGoogle評価の高いレストラン。最初の一杯はブルガリアの地ビール「シュメンスコ」。軽くて甘みがあり、飲みやすい。
メインに頼んだラム肉の煮込みは、スプーンでほぐれるほど柔らかく、香り高いソースが絶品。
付け合わせのライスは、肉の旨味を吸った炊き込みご飯のようで、赤ワインとの相性も抜群。
そして最後は、蜂蜜とナッツがかかったブルガリアヨーグルト。
濃厚でなめらか、甘すぎず、まるでチーズのようなコク。
「酒飲みでも食べられるデザートだ」と語る言葉が印象的でした。
3日目:食と日常のブルガリアを体験
昼はGoogleマップでも有名な「Happy Grill」へ。
ファミレスのように明るく、英語メニューもあり、旅行者でも安心して入れます。
ここで頼んだのは“飲むヨーグルト”。
中にはたっぷりのきゅうりが入り、ストローで吸うのに苦労するほど濃厚。
甘さはゼロで、酸味が心地よく、スープのような味わいです。
一緒に食べたのは、豚ミートボールのマッシュルームソース。
焼き香ばしい香りとふわふわ食感がクセになる美味しさでした。
その後、街の理髪店で髪をカット。現金払いで20レフ(約1,500円)。
言葉は通じにくくても、身振りで通じるこの手軽さが海外旅の面白さです。
夕方になると再びヴィトシャ通りへ。
夜は金曜ということもあり、どのレストランも予約で満席。
ようやく入れた店で注文した「チキン・カヴァルマ」は、野菜と卵が入ったトマト煮込み。
パンをちぎって絡めながら食べると、どこか懐かしい家庭料理のような優しい味がしました。
ワインを3杯ほど楽しみ、デザートにはもちろんヨーグルト。
“最後までヨーグルトで締める”ブルガリア旅の正しい終わり方です。
帰路:メトロで空港へ、旅の終わり
最終日は地下鉄で空港へ向かいます。
中央駅からメトロに乗り換える際、券売機が現金のみで少し迷いましたが、実はVISAタッチ決済でもそのまま改札を通れるという発見も。
空港まではおよそ30分。
ラウンジではスパークリングワインと軽食で小さな乾杯。
3日間の旅を振り返りながら、静かに飛行機はスイス・チューリッヒへ向けて飛び立ちました。
まとめ:派手さより“心地よさ”。ブルガリアは静かに魅力を放つ国
ソフィアは、決して観光地として賑やかな街ではありません。
けれども、そこにはどこか「暮らしてみたい」と思わせる穏やかな魅力があります。
地元の人々が温泉水を汲みに集まる光景。
歴史ある教会や遺跡が、現代の街並みに溶け込む姿。
そして、どこか懐かしい味わいのヨーグルトや煮込み料理。
旅を終えたあとに残るのは、派手な感動ではなく、“ああ、あの街は居心地が良かったな”という記憶。
ソフィアはそんな「静かな満足」をくれる都市でした。
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