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フランス人の本音とは?パリの性格・治安・英語・謝罪・働き方を徹底解説

本記事は、YouTube動画『
【禁断質問】フランス人に聞きづらいこと全部聞いてみた!「パリの人は性格悪いって本当?」』の内容を基に構成しています。

フランスと聞くと、エッフェル塔や凱旋門、美術館、ファッション、美食など、洗練された華やかなイメージを持つ人が多いでしょう。

一方で、パリの人は冷たい、フランス人は英語で話しかけても無視する、間違っても謝らない、仕事より休暇を優先するといった話もよく聞かれます。

こうしたイメージは本当なのでしょうか。

動画では、フランス北西部のノルマンディー地方出身で、パリに約5年間住んだ経験を持つフランス人男性を迎え、フランスやパリについて聞きにくい疑問を率直に質問しています。

パリの人間関係や住宅事情、観光地の現実、英語を話さない理由、謝罪に対する考え方、長期休暇を重視する働き方、結婚に対する価値観まで、フランス社会の特徴が詳しく語られました。

動画内の発言は、すべてのフランス人に当てはまるものではありません。しかし、日本とフランスの価値観の違いを理解するうえで、興味深い内容となっています。

目次

パリの人は性格が悪いという話は本当なのか

最初のテーマは、「パリの人は性格が悪いのか」という非常に率直な質問です。

動画に出演したフランス人男性は、この質問に対して、冗談を交えながらも「本当です」と答えています。

ただし、本人によると、もともとパリで生まれ育った人が全員冷たいという話ではありません。

むしろ、地方からパリへ移り住み、「自分はもうパリの人間だ」という意識を強く持つようになった人の中に、気取った態度を取る人が見られると説明しています。

日本で例えるなら、地方から東京へ出てきた人が、都会的な暮らしや肩書を強く意識し、地元の人や地方出身者を見下すようになるケースに近いといいます。

パリへの憧れが人の態度を変える

パリはフランスの政治、経済、文化、教育の中心地です。

国内外から多くの人が集まり、名門大学、有名企業、芸術、ファッションなどに関わる機会も集中しています。

そのため、パリに住むこと自体を一種のステータスと考える人もいます。

動画では、地方出身であるにもかかわらず、パリの生活や家柄を誇らしげに語り、他人に対して上から目線で話す人物の例が紹介されました。

良い大学に通っていることや、親から買ってもらった車について話しながら、さらに高級なものを求めるような姿勢です。

出演者は、このような態度を取る人を見てパリ出身者だと思ったものの、実際には別の地方から移住してきた人だったと振り返っています。

生粋のパリ出身者はむしろ優しい場合もある

一方で、代々パリに住んでいるような生粋のパリ出身者には、非常に優しい人もいるといいます。

ただし、経済的に恵まれた環境で育っているため、一般的な生活感覚が分からないこともあります。

例えば、経済的に困っている人に対して、悪意なく「なぜお金がないのか」と質問するようなケースです。

本人には相手を傷つける意図はありませんが、生活環境の違いから、現実感のない発言をしてしまいます。

動画では、フランス革命前の王妃マリー・アントワネットに結び付けられる「パンがなければケーキを食べればよい」という有名な表現を連想させると語られていました。

パリ特有の話し方と上から目線に聞こえる理由

動画では、パリの人には特徴的なフランス語の話し方があるという話も紹介されています。

パリのフランス語は標準語に近いとされていますが、単に癖がない話し方というわけではありません。

語尾を伸ばしたり、独特の抑揚を付けたりすることで、他の地方の人には少し偉そうに聞こえる場合があります。

ノルマンディー出身の出演者は、同じ言葉を地方の話し方とパリ風の話し方で実演しました。

日本語しか知らない出演者たちには細かな発音の違いは分かりにくかったものの、パリ風の話し方には、やや上から目線のような印象があると説明されています。

地方出身者がパリ風の話し方を身に付ける

地方からパリへ移った人の中には、周囲に合わせるため、意識的にパリの話し方をまねる人もいます。

これは、地方出身者が東京へ移り、方言を抑えて標準語を話すようになるのと似ています。

しかし、出演者はパリに5年間住んでいても、ノルマンディーの話し方を変えなかったといいます。

その理由について、「ノルマンディーの魂を守りたい」と語っていました。

方言や発音が違っても会話は通じるため、パリに合わせて自分の話し方を変える必要はないという考えです。

フランスにはかつて多様な地方言語や方言がありました。中央集権化の過程で標準フランス語が広がりましたが、現在も各地方に発音や表現の違いが残っています。

パリは憧れの街だが住むのは難しい

続いて取り上げられたのが、パリの住宅事情です。

観光地としてのパリに憧れる人は多いものの、実際に住むとなると、非常に高い家賃と生活費に直面します。

出演者は2008年から2013年までパリの大学に通っていましたが、家賃が高すぎてパリ市内に住めない時期もありました。

その際は、別の街から毎日大学へ通っていたといいます。

70平方メートルの部屋が月額約35万円

出演者が暮らしていた当時、パリで70平方メートル程度の住宅を借りる場合、月額で日本円にして約35万円かかることもあったそうです。

日本の感覚では70平方メートルは比較的広い住宅ですが、フランスでは家族向けとして特別に大きいとは限りません。

学生が1人で家賃を負担することは難しく、ルームシェアが一般的になります。

出演者も約70平方メートルの住宅に5人で暮らしていました。

契約上は2人までしか住めない物件だったものの、家賃を分担しなければ生活できなかったため、実際には契約人数を超えて共同生活をしていたと語っています。

なお、動画で紹介された家賃は出演者が住んでいた当時の経験であり、現在の正確な相場を示すものではありません。

10平方メートル未満の部屋でも家賃が高い

ルームシェアを始める前には、10平方メートルにも満たない小さな部屋に住んでいた時期もありました。

家賃は月額約400ユーロで、当時の換算では5万円から6万円程度だったといいます。

その部屋は建物の8階にありましたが、エレベーターはありませんでした。

さらに建物が古く、適切な修繕も行われていなかったため、深夜に壁の一部が崩れ落ちてきたこともあったそうです。

幸い、軽い擦り傷だけで済みましたが、安全性には大きな問題がありました。

トイレやシャワーも室内になく、友人の家を利用していたといいます。

それでも出演者は、希望する大学へ通うためには、その部屋で生活するしかなかったと振り返っています。

パリは生活費も高い

パリでは住宅費だけでなく、交通費や食費も高くなります。

学生だった出演者はレストランへ行く余裕がほとんどなく、外食を避けていました。

安いメニューを選んでも17ユーロほどかかり、現在の感覚では約3000円になると動画では語られています。

しかも、その金額を支払っても十分に満腹になるとは限りません。

そのため、パリやロンドンなどのヨーロッパの大都市で暮らす学生は、比較的安価なケバブを食べることが多いという話も出ています。

ケバブは値段に対して量が多く、学生にとって重要な食事となっています。

パリのレストランは接客態度が悪いのか

パリについては、レストランや店舗の接客が冷たいという印象もあります。

出演者によると、もちろん親切な店員も多くいます。

しかし、店員の機嫌が悪い日に当たると、その不機嫌さを客に隠さないことがあります。

日本の接客では、店員が個人的に疲れていたり、機嫌が悪かったりしても、それを客に見せないことが求められます。

一方、パリでは、店員が「今日は働きたくない」「邪魔をしないでほしい」という態度を取ることもあるそうです。

注文を急いで受けなかったり、携帯電話を触りながら客を待たせたりする場合もあります。

強く主張しなければ対応してもらえない

こうした店員に対しては、客側も自分の要望をはっきり伝える必要があります。

黙って待っているだけでは、必要な対応をしてもらえないことがあります。

日本人旅行者は、現地の人に強く要求することを避けがちです。

そのため、パリの接客に対して不満があっても、何も言えずに我慢してしまう可能性があります。

出演者は普段は穏やかな人物ですが、失礼な対応を受けたときには、はっきり抗議すると語っています。

フランスでは、自分の権利や要求を言葉にして伝えることが重要です。

パリ症候群は本当に存在するのか

動画では、日本人観光客が経験するといわれる「パリ症候群」についても取り上げられました。

日本では、パリが芸術とファッションにあふれた美しい街として紹介されることが多くあります。

テレビや雑誌では、エッフェル塔、シャンゼリゼ通り、セーヌ川、歴史的な建築物、美しいカフェなど、魅力的な場面が中心に映されます。

しかし、実際のパリにはゴミや落書きがあり、場所によっては不快な臭いがすることもあります。

出演者は、地下鉄の座席に人間のものと思われる排泄物があった経験まで紹介しています。

理想化されたパリと、現実のパリとの落差に強いショックを受け、精神的に不安定になる日本人もいると語られています。

中にはパニック状態となり、医療機関での治療が必要になる人もいるそうです。

パリではスリやスマートフォンの盗難に注意

パリを訪れる際には、スリや盗難への警戒も必要です。

動画では、路上でスマートフォンを操作していると、突然奪われる可能性があると説明されています。

現地で暮らす人の中には、道端ではスマートフォンを出さないようにしている人もいます。

出演者も盗まれそうになった経験があり、スマートフォンにチェーンを付けていたことで被害を防げたと語っています。

レストランのテーブルにスマートフォンを置いたままにする行為も危険です。

日本では、席に荷物やスマートフォンを置いたままにしても盗まれないことがありますが、同じ感覚を海外へ持ち込むと狙われやすくなります。

日本人観光客が狙われやすい理由

動画では、日本人は警戒心が弱く、無防備に見えるため、スリから狙われやすいと指摘されています。

観光中に高価なスマートフォンやカメラを持ち歩き、周囲を警戒せずに行動する人もいます。

盗難が多い環境に慣れている現地住民と比べると、日本人旅行者は簡単な標的に見える可能性があります。

一方で、パリにはルーヴル美術館、オルセー美術館、エッフェル塔、凱旋門など、歴史や芸術を楽しめる場所も数多くあります。

パリが訪れる価値のない街という意味ではありません。

魅力的な観光地である一方、理想だけでなく、治安や生活環境の現実も理解して訪れる必要があります。

フランス人は英語で話しかけると無視するのか

続いて取り上げられたのが、「フランス人は英語で話しかけると無視する」というステレオタイプです。

出演者は、この話について「半分本当で、半分は誤解」と説明しています。

実際に、英語で話しかけられた際、対応しないフランス人や店員もいるといいます。

しかし、必ずしも英語が嫌いだから無視しているわけではありません。

英語を間違えることへの恐怖

フランスでは義務教育で英語を学びますが、会話を中心とした授業が少なかった世代もあります。

文法や読解は勉強していても、実際に英語を話す経験が不足しているため、間違えることへの抵抗感が強くなります。

さらに、学校で英語らしい発音をしようとすると、周囲から「意識が高い」「外国人のまねをしている」とからかわれることもあったそうです。

これは、日本の学校で1人だけネイティブに近い英語の発音をすると、周囲から笑われる場合があることと似ています。

その経験が積み重なることで、完璧に話せないなら話さない方がよいという意識が生まれます。

フランス語へのプライドも影響する

英語を話さない理由には、フランス語に対する強い誇りも関係しています。

「ここはフランスなのだから、フランス語を話すべきだ」と考える人もいます。

英語を理解できるにもかかわらず、あえて分からないふりをする人もいると動画では語られています。

外国人が一生懸命フランス語を使っても、発音や文法の間違いを厳しく訂正される場合があります。

英語では対応してもらえず、フランス語を話しても間違いを指摘されるため、旅行者はどうすればよいのか分からなくなります。

完璧なフランス語を話しても褒められない

外国人が努力して、完璧なフランス語を身に付けた場合でも、日本のように「上手ですね」と褒められるとは限りません。

出演者によると、フランス語を話せることは当然の前提として扱われ、特に反応されない場合があります。

つまり、フランス語ができない状態がマイナスであり、完璧に話せてようやくゼロになるという感覚です。

ただし、近年の若い世代はNetflixやYouTubeなどを通じて英語に触れる機会が増えています。

以前よりも英語を話したいと考える若者が増えているため、パリで英語を使う場合は、若い人へ尋ねる方が対応してもらえる可能性が高いとされています。

フランス人は絶対に謝らないのか

「フランス人は謝らない」というイメージについても、出演者は「半分本当で半分違う」と答えています。

フランス人がまったく謝らないのではなく、日本人とは謝罪の順番が異なります。

日本では、仕事で問題が起きた場合、まず「申し訳ありません」と謝り、その後に原因や事情を説明することが一般的です。

しかし、フランスでは、最初に自分がなぜその行動を取ったのかを説明し、最後に謝罪する流れが自然だといいます。

日本では説明が「言い訳」と受け取られやすい

出演者は日本の会社で働いた経験があり、問題が起きた際に上司から理由を聞かれたため説明しようとすると、「言い訳をせず、まず謝りなさい」と言われたことがあるそうです。

本人としては質問に答えようとしただけでしたが、日本の職場では、理由の説明が責任逃れと受け取られることがあります。

一方、フランスでは、説明をせずにすぐ謝ると、本当に何が悪かったのかを理解していないと見られる可能性があります。

単に相手が怒っているから謝っているだけで、問題の原因を把握していないと思われるのです。

説明することが誠意になる

フランス人にとっては、自分が何を考えて行動したのかを説明することが誠意の示し方です。

「この目的で行動したが、この部分がうまくいかず、結果として迷惑をかけた。申し訳ない」という流れになります。

説明によって、自分が何も考えずに行動したわけではないことを示します。

その後、最終的には多くの人が謝るといいます。

動画では、説明の後に謝罪が来る確率は約80%と表現されていました。

ただし、自分は悪くないと考え、最後まで謝らない人も当然います。

日本とフランスでは「なぜ」の意味が違う

日本語で「なぜこんなことをしたのか」と怒られた場合、質問の形を取っていても、実際には「まず謝りなさい」という意味が含まれていることがあります。

しかし、フランス語や英語の感覚では、「なぜ」と聞かれたら、まず理由を説明するのが自然です。

この言語と文化の違いが、謝罪をめぐるすれ違いを生みます。

恋人や夫婦の間でも、日本人側は「先に謝ってほしい」と感じ、フランス人側は「理由を聞かれたから説明している」と考えることがあります。

フランス人は批判や文句が多いのか

動画では、フランス人は日常的に批判や文句を言うことが多いという話も取り上げられました。

この点について出演者は、比較的はっきりと「本当です」と答えています。

日本で長く生活した後にフランスへ帰ると、周囲の人が常に何かを批判しているため、疲れてしまうこともあるそうです。

政治、社会、仕事、経済、国際情勢など、さまざまな話題について意見を述べます。

学校教育で意見を求められる

フランス人が批判的な意見を持つ背景には、教育の影響があります。

学校では、「この発表をどう思ったか」と質問された際、単に「良かったと思います」と答えるだけでは不十分です。

どこが良かったのか、どこに問題があったのか、どう改善できるのかを具体的に説明することが求められます。

意見を示さなければ、話を聞いていなかったと判断されることもあります。

そのため、子どもの頃から物事を分析し、自分の考えを言葉にする習慣が身に付きます。

この教育は、論理的思考や議論する能力を育てます。

一方で、何に対しても問題点を探し、批判する習慣にもつながる可能性があります。

良いものでも「悪くない」と表現する

フランス人は、良いものを強く褒めることが少ないとも語られています。

誰かの家で料理を食べて、本当においしいと思っていても、「悪くない」と表現することがあります。

これは、イギリス人が非常に良いものに対して「Not bad」と言う感覚にも似ています。

本人は高く評価しているつもりでも、日本語で「悪くない」と言うと、上から目線や消極的な評価に聞こえます。

アメリカ人のように大げさなほど積極的に褒める文化とは対照的です。

批判は改善を重視する姿勢でもある

フランス人が悪い部分に注目するのは、単に否定したいからではありません。

物事をさらに良くするため、改善すべき点を探そうとする姿勢でもあります。

良かった部分はすでに問題がないため、それよりも改善できる部分に目を向けます。

ただし、この姿勢が極端になると、常に社会や周囲へ不満を持つようになり、本人も聞いている人も疲れてしまいます。

動画の出演者は、フランスへ帰国すると、家族や知人から政治や世界情勢について長く聞かされるため、精神的に疲れると語っていました。

フランス人は仕事より人生を大切にするのか

動画後半では、「フランス人は仕事より人生を重視する」というイメージについて質問しています。

この質問に対し、出演者は基本的に本当だと答えました。

フランスでは職種によって異なりますが、年間で約4週間の休暇を取る人もいます。

7月や8月に長期休暇を取る人が多いものの、必ず8月に休むとは限りません。

職業によっては、それ以上の休暇を取得できる場合もあります。

長期休暇中も給料が支払われる

動画で紹介された休暇は有給休暇であり、休んでいる間も給料が支払われます。

日本では、1か月近く会社を休むとなれば、「その間の仕事を誰が担当するのか」が問題になります。

出演者たちも、会社は誰が休んでも業務をカバーできる体制を整えているのかと質問しました。

これに対する答えは、「整っていない」というものでした。

代わりの人が十分に準備されていなくても、休暇を取ることを優先します。

業務が止まったり、対応が遅れたりしても、社会全体が長期休暇を当然のものとして受け入れているため、大きな問題として扱われにくいのです。

8月は国全体の動きが鈍くなる

フランスでは、多くの人が夏季休暇を取るため、8月になると行政や企業の業務が大幅に遅れることがあります。

動画では、日本からフランスの弁護士へ書類の署名を依頼したところ、休暇中のため約1か月連絡が取れなかった例が紹介されています。

電話、メール、ショートメッセージを送っても返事がなく、社長や上司から連絡されても、休暇中であれば応じないことがあります。

それによって人事評価が下がることも基本的にはないと語られています。

「8月だったのだから対応できなくても仕方がない」という感覚が共有されているのです。

残業をしないという考え方

フランスでは、勤務時間が終われば仕事を切り上げる人が多いといいます。

午後5時になれば、仕事が完全に終わっていなくても帰宅します。

期限についても、絶対に守るべきものというより、可能であれば守るという感覚を持つ人がいると説明されています。

もちろん、すべての職場や職業に当てはまるわけではありません。

しかし、仕事のために私生活を犠牲にすることを当然とは考えない傾向があります。

日本人は仕事のために生き、フランス人は生きるために働く

動画では、日本人とフランス人の仕事観を象徴する言葉が紹介されています。

日本人は「仕事をするために生きる」。

フランス人は「生きるために仕事をする」。

フランス人にとって、仕事は人生そのものではなく、生活を成り立たせ、私生活を楽しむための手段です。

家族との時間、旅行、趣味、食事、友人との交流などを大切にするために働きます。

そのため、仕事の都合によって長期休暇を諦めたり、日常的に残業したりすることに疑問を持ちます。

一方、日本では、仕事への責任感、組織への配慮、周囲への迷惑を避ける意識が重視されます。

自分が休んだことで同僚の負担が増えると考え、休暇を取りにくい人もいます。

どちらが正しいという単純な話ではなく、社会全体が仕事と私生活のどちらを優先するかという価値観の違いです。

1か月の休暇は長すぎるという意見もある

フランス人出演者自身は、長期休暇の制度を全面的に肯定しているわけではありません。

1か月連続で休むのは少し長すぎると感じており、1週間ずつ別の時期に分けて取得する方法もよいのではないかと語っています。

また、会社側も、社員が休んでいる間に業務が完全に停止しないよう、引き継ぎや人員配置を準備する責任があると考えています。

人生を大切にすることと、顧客や取引先へ迷惑をかけないことの両方を考える必要があるという意見です。

フランスでは結婚しないカップルが多いのか

動画の終盤では、フランスの結婚観についても語られています。

フランスでは、正式な結婚をせずにパートナーと暮らし、子どもを育てることも珍しくありません。

その背景には、PACSと呼ばれる制度があります。

PACSは、結婚とは異なる形でパートナー関係を公的に登録する制度です。

結婚よりも手続きや関係解消の負担が軽く、税制や生活上の一定の権利を得られます。

結婚よりも負担の軽い関係を選ぶ

フランスでは、結婚を非常に重い契約だと感じる人もいます。

結婚すると、一生その相手と一緒にいなければならないという心理的な負担を感じ、PACSや事実婚を選択するケースがあります。

結婚せずに子どもを持つことに対しても、社会的な抵抗は比較的少ないといいます。

PACSを結んでいれば、正式な結婚ではなくても、真剣な交際をしており、子どもの世話にも責任を持つ意思を示せます。

結婚していない家庭も特別視されない

フランスでは、結婚していない両親から生まれた子どもも多く、周囲が特別な目で見ることは少ないと語られています。

子どもが生まれたことをきっかけに結婚する人もいますが、必ず結婚しなければならないという考えではありません。

一方で、結婚後の離婚率も高く、動画では2組に1組ほどが離婚するといわれるほどだという話が出ています。

長く同居した後に結婚しても、短期間で離婚するケースがあるそうです。

そのため、形式的な結婚よりも、実際にパートナーとどのような関係を築くかを重視する人が多いと考えられます。

フランス人へのイメージは文化的背景から生まれている

動画で取り上げられた疑問には、フランス人は性格が悪い、英語を話さない、謝らない、文句が多い、仕事をしないといった、否定的に聞こえるものが多くありました。

しかし、話を詳しく聞くと、それぞれに文化的な理由があることが分かります。

英語を話さない背景には、語学力不足だけでなく、間違えることへの恐怖やフランス語への誇りがあります。

すぐに謝らないのは責任を認めたくないからだけではなく、まず原因を説明することが誠実だと考えているためです。

批判が多いのは、学校教育で自分の意見を分析的に述べることを求められてきた影響があります。

仕事より休暇を優先するのは、怠けたいからというより、仕事は人生を楽しむための手段という価値観を持っているためです。

日本人から見ると理解しにくい行動でも、その社会の前提を知れば、異なる意味が見えてきます。

まとめ

動画では、フランス人に聞きにくい疑問を通じて、パリとフランス社会の現実が紹介されました。

パリの人は冷たいといわれますが、生粋のパリ出身者よりも、地方から移り住み、パリに強いステータスを感じている人が気取った態度を取る場合があるといいます。

パリは美術や歴史にあふれた魅力的な街である一方、家賃と生活費が高く、学生は狭い部屋やルームシェアで暮らすこともあります。

建物の老朽化、街の汚れ、接客の冷たさ、スリやスマートフォンの盗難など、日本の観光番組だけでは見えにくい問題もあります。

フランス人が英語を話さない背景には、英語への反感だけでなく、間違えることへの恐れや、学校教育の影響があります。

また、フランス人は謝らないのではなく、日本人とは謝罪の順番が異なります。

日本人は最初に謝り、後から説明しますが、フランス人は最初に事情を説明し、最後に謝る傾向があります。

フランス人が批判や文句を多く口にするのも、学校教育の中で、物事を評価し、自分の意見を具体的に述べる訓練を受けているためです。

そして、フランス社会を理解するうえで重要なのが、仕事と人生に対する考え方です。

フランス人にとって仕事は人生の中心ではなく、生活や休暇を楽しむための手段です。

長期休暇中に仕事が止まったとしても、休む権利の方が重視されます。

さらに、結婚だけを家族の唯一の形と考えず、PACSや事実婚を選び、結婚しないまま子どもを育てる家庭も広く受け入れられています。

日本とフランスでは、接客、言語、謝罪、仕事、家族についての前提が大きく異なります。

表面的な行動だけを見れば、「失礼」「無責任」「冷たい」と感じることもあるでしょう。

しかし、その背景にある価値観を知ることで、単なる偏見ではなく、文化の違いとして理解できるようになります。

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